1歳児クラス18名でおやつを食べようと思うと・・・
このブログを始めて、コメントを頂く中、自分の書いたブログを読み直しています。
子育て真っ最中で保育園に我が子を預けている保護者の方にとって不安になってしまうようなブログが多いかなぁと反省・・・と言っても私が反省してもしゃーない!こんな保育の現状を厳しくしようとしている政府が悪いんじゃー!とまたまた今回の配置基準の緩和について怒りのブログのなりそうなので、それは置いといて、前向きなブログを書きたいと思います。
私は、今、保育士特例制度というものを利用して幼稚園教諭の資格を取ろうと幼児教育について改めて勉強しています。
勉強していく中で教育基本法は、なんて良いことを書いてくれているんだろうと改めて思う今日この頃です。
以前のブログに子どもにとって保育園は「生活の場」であってほしいと書きました。そのブログの続きになるのかなと思います。
保育園によってやり方は様々ですが、配置基準が緩和され、18名の1歳児を3名の保育士で担任を持った時、18名で一度に動くのは、とても大変です。
私が、1歳児クラスの担任をしていた時は、15名の1歳児を3人の保育士で担任していました。
1歳児、15名で一斉に動こうとした時の保育を考えてみましょう。
まず、朝のおやつから考えてみましょうか。
一人の保育者がおやつの準備を行います、テーブル、椅子をセットして、テーブルを消毒し、15枚のエプロンをセットし、15枚口拭きようのおしぼりをつくり、おやつを給食室まで取りに行きます。
この時点でお部屋には15名の子どもと2名の保育者がいることになりますね。
2人で15名の子どもを見るのはとても大変です、今の時期、新入園児もいて泣いている子も一人や二人どころではないと思います。
なのでおやつを取りにいく保育者は、1人をおぶって15名分のおやつを取りに行くのです。
15名分の飲み物、食べ物、食器を運んだ経験のある人は、多くないでしょう。
私が働いていた保育園では、磁器の食器を使っていたのでとても重かった。
それでも背中で泣いている子をあやしながら廊下で会う幼児クラスの子どもたちに笑顔で挨拶をしたりしています。
取りに行ったおやつを並べて(もちろん背中には泣いている新入園児が・・・)「おやつの準備ができたよ~」とみんなに伝えます。
おやつの前に15名をトイレに連れて行きます。
嫌がる子、自分から行く子、泣いている子(しつこいようですがもちろん背中には泣いている新入園児が・・・)を連れて便器に座らせ、オムツを換えます。
トイレの水を流して遊んでいる子、便器に手を突っ込もうとする子、便器をのぞき込む子、便器を取り合って喧嘩をする子・・・そんな子に注意をしながら、自分でなんとかオムツやズボンを履こうとしている子を見守りながらオムツ替えをしています。
15名のトイレ、オムツ替えを済ませた保育士はもうクタクタです。
トイレの後の手洗い、お水大好き1歳児、なかなか手を洗うのをやめてくれず、水遊びが始まります。
まだ、順番、並んで待つなんて出来る訳もなく、後ろの方では押し合いへし合いが始まります。
その押し合いへし合いを注意しているうちに水遊びは、エスカレート!洋服はビチョビチョ、床もびっしょり・・・。
濡れた子のお着換えをさせ、床を拭いてやっとおやつです。
エプロンを一人一人につけていきます。
エプロンは、自宅から持って来てもらっている保育園が多いです。
エプロンも様々、名前を見つけるのも一苦労。(名前を大きく、目立つところに書いてくださっている方のありがたいこと!)
やっとみんなにエプロン、口拭きタオルが行きわたり、いただきます!
飲み物をこぼすこ、食べ物を落とす子、飲み物に食べ物を入れて遊ぶ子、食べさせてあげないと食べない子、もう食べ終わっておかわりをする子、全然食べないで泣いている子、口拭きタオルで遊び始める子、隣の子と喧嘩をする子・・・一人一人に目を配り、援助し、こぼした牛乳を拭いて、おかわりをつぎ、やっと全員のおやつが終わります。
床に散らばった食べこぼし、汚れたエプロン、口拭きタオルの処理、汚れたエプロン、口拭きタオルを15人分それぞれの汚れ物入れへ返却、洋服を濡らしてしまった子のお着換え、食器の片づけ、給食室への返却・・・
とこんな感じでおやつが終わるのです。
どうですか、想像しただけで大変そうですね。
これは、朝のひと時にすぎません。
この後に主活動と言われる、散歩や外遊びが待っているのです。
こんなの子どもにも大人にも無理のあるやり方です。
でも私が働いていた保育園の大半が、このやり方でした。
でも主任という立場になった時、色々な保育園で働いて来た中で見てきた保育園での良い点、悪い点を考えてみました。
私がアルバイトを含め、3園目となる保育園では、乳児クラスは、担任の中に担当制があり、1歳児クラスの担任だった私は、5名の男の子を担当しました。
その5人の男の子と主活動、トイレトレーニング、おやつ、給食、お着換え、寝かしつけをずっと一緒に過ごすのです。
まるで五つ子の母。
給食も6人でテーブルを囲み一緒に食べました。
それは、それでとても大変でした・・・このやり方にも良い点、悪い点があります。
そんな保育も経験してきた中でクラス全員を一斉に動かすのではなく、それぞれの子どものペースに合わせ、少人数で時差をつけて動く保育を始めたのです。
それには、子どもたちからの手助けが必要でした。
その保育について次回のブログに書きたいと思います。