辞めたて保育士のほかほかブログ

もと保育士が保育の仕事・現場について語ります

発達障がいの子の偏食そして日々の給食を考える

最近、発達障がいについてNHKが特集をやっています。

 

今朝の「あさイチ」は、「苦手」についてでした。

 

療育センターの子どもたちもとても偏食が多かった。

私は、給食の配膳を毎日任されていたのですが、一人一人の好き嫌いの把握をするのがとても大変でした。

 

保育園でも配膳は、何十回、いえ何百回としてきたと思います。

クラスには、30名以上いましたが、アレルギーは、もちろん、好き嫌いを把握し、苦手なおかずを少なめに盛ったり、よく食べる子には、多めに盛ったりしていました。

それでも子どもから「減らして」という要望があれば対応するというやり方をとってきました。

 

療育センターの面接で

「給食の配膳が大変で辞めていく人もいるのですが大丈夫ですか?」

と園長に言われました。

上記のような経験から30名以上のクラスの配膳をやったことがあること、0歳児クラスでは、離乳食は子どもによってそれぞれ違う、それを把握して提供してきたことを伝えました。

なので不安になる事はありませんでした。

 

10名の配膳なんて楽勝楽勝と思っていましたが、とても大変でした。

 

例えば、大根、人参、トウモロコシの三種類の野菜が混じった和え物がでます。

 

一人の子は、色のついてない物なら食べられるから、大根だけ箸でつまみ集めて盛り付けます。

お代わり分も一応作ります。

もう一人の子は、トウモロコシなら好きだからトウモロコシだけ箸でつまみ集めます。

でも大根が好きでもマヨネーズで和えてあるから食べられないということもあるのです。

「給食室からまぜないでくれーーー」と思いましたよ・・・ホント

あさイチ」で紹介されていた広島の療育センターでは、調理の段階で一人一人の苦手に合わせて調理も変えるそう、感激しました。

そのおかげで苦手が克服でき、食べられるものが増えたそうです。

 

それ、とてもわかるのです。

療育センターの子は、見た目でもう食べてくれない。

言葉のやり取りも難しいから「一口だけ食べてごらん」も伝わらない。

でも見た目がいつも似た感じであれば一口は、口に入れてくれるかも...それが大切なんです。

 

私が保育園で働いている時、自身も自閉症の息子さんを育てている、療育センターの職員の方の研修を受けたことがあります。

自閉症の子どもにとって苦手なものを食べるということは、私たちが砂を食べるのと同じくらいの感覚なんです」

衝撃でした。

 

私は、初めて担当した自閉症の子との給食の時間が苦痛でした。

自分の好きなものだけ食べてピュッといなくなってしまうのです。

他の物を食べてもらおうとしても無理、暴れまわります。

 

そうだったのか、砂なんて私、絶対に食べられない、そんな無理強いをしてきたのか。

 

でも本当にその子は、一口二口しか食べてくれないのです。

食いしん坊の私は、お腹が空かないだろうかと心配です。

そこでその方に質問しました。

 

「私の見てきた子は、自分の食べられるものだけを一口二口食べるだけでした。

それでよいのでしょうか。

砂を食べている感覚なら無理強いはしたくないけど、好きなものを食べて、はいおしまい、のままで。

ほんの少しでも苦手なものを食べてみて食べたら美味しかった、やっぱり食べられなかったというのはダメでしょうか」

 

「いえ、私たちも一口は食べてみようね、やってますよ、食べられるものを増やしてもらいたいですから」

 

やっぱりそうか。

 

でも一口食べてもらうのは、至難の業なのです。

こちらとの信頼関係がなければ絶対に食べてくれません。

信頼関係は、日々の生活も大事ですが、その子の食べるものを把握することもとても大切です。

この味なら食べられるかもと自分も食べてみる。

そしてもし食べてくれたら、あぁ、やっぱりこの味付けなら食べられるなと覚えておくこと。

 

だから保育者が子どもと同じものを食べるのは、とても大切なのです。

 

なのに最近の企業がやっている保育園では、保育士に給食を出さない園が多い、子どもと同じものを一緒に食べることがどれほど大切か。

おっと、話が横道にそれました。

 

でも私は、食は生命の基本、一番大切と言っても過言ではないと考えているのでそれくらい配慮して食に取り組みたい。

保育園や療育センターでもそれ位真剣に給食について考えて欲しいなと思います。

なので広島の療育センターの調理師さんには、敬意を表したい。

全ての療育センターがこうあって欲しいです。

 

ベビーシッター始めます

自治体から許可をいただきました。

あっけないほど簡単・・・

 

これが、あの痛ましいベビーシッターの事件のようなことを防ぐのにどれだけ役に立つのかは、はなはだ疑問です。

 

とにかくこの許可が下りたことでベビーシッターのマッチングサイトに登録ができます。

一山超えました。

 

次に現れた山は、「保険」です。

また次のブログで。