辞めたて保育士のほかほかブログ

もと保育士が保育の仕事・現場について語ります

コメントをいただいて思うこと

このブログを始めて3週間、コメントをいただくようになりました。

 

返信をしたいと思って色々調べてみたのですが、基本的にコメントへの返信のやり方が決まっているわけでも、システムがあるわけでもないのですね。

 

でも長いコメントをいただき、どうしても返信したいと思い、今日は、2回目のブログの更新です。

前回のブログの続きは、次回必ず。

 

以前のブログ「保育士にがっかりした」で書いたように、保育士をしていながら保育士にがっかりすることも多かったです。

 

私が、子どもを預ける立場として保育園を選ぶ時は、理念を重要視しません。

それよりも家の近所にあることを優先したいと思っていますが、保育園の雰囲気、園長、保育士の保育に対する姿勢、取り組み方は、入ってみなければわからないだけに難しいですね。

 

私が保育士として、働く保育園を選ぶ時は、理念を一番重要視します。

 自分の保育に対する考え、「こんな保育がしたい、こんな保育だけは絶対にしたくない」がある場合、自分のやりたくない保育をしている保育園に入ってしまうと園長や保育園に対して不満が募り、周りの保育士と協力もしづらく、子どもに対しても「こんなことさせたくない」という気持ちで接することになってしまう。

そんな保育士に見てもらう子どもは、不幸です。

自分が子どもにとって良いと考える保育ができていないと、保護者に会っても自信がないから知らん顔してしまう。

 

でも、保育園の理念に共感し、園長もその理念に基づいた保育に向かって突き進んでいて、保育士たちもそこへ向かって保育に取り組んでいたら、その保育園の保育士たちは生き生きとしていて保育園の雰囲気も良くなることでしょう。

子どもにとって良い保育だと思う保育をして、子どもたちが応えてくれる、保育士が仕事にやりがいを感じる瞬間だと思います。

仕事が楽しくて、保育園を出ても子どものことをつい考えてしまう、今日は、あんなことをしてあんな反応が子どもたちから返ってきたから、明日は、こんなことをしてみよう、次の日の保育が浮かんでうきうきしてしまう、保育園を出て、担当している子どもの保護者に会ったら、「今日は、こんなことをして、〇〇ちゃん、こんなこと言ってましたよ」と思わず話したくなってしまう、声を掛けずにいられない、そんな保育士がいるはずです。

 

辞める保育士が多いのは、悪いことだけではないと思います。

自分の考えとは違う保育を不満を抱きながらするよりは、絶対に良い。

子どもの為にもそんな保育士には、自分の考えに合った保育園に移って欲しい、それがその保育士自身の為でもあると思います。

 

でもどんな理念であろうとその園の責任者である園長がその保育園の理念に自信を持ってやる気に溢れていたらそれについて行き、理想に向かって頑張っている保育士は必ずいると思います。

 

私の保育士仲間は、ご自身の娘さんの通っている保育園がとても不満でした。

お迎えに行っても保育士同士でおしゃべりしている、朝、髪の毛を結ってあげていたのにざんばらのまま、等々。

でも家の近所で便利だからと割り切っていました。

ところが園長が代わったのです。そうすると保育園の部屋の環境が代わり、保育士のおしゃべりがなくなり、保育士たちの雰囲気がとてもよくなったそうです。

 

その保育士仲間の話を聞き、とても興味が沸き、娘さんのお迎えに付いて行かせてもらうことにしました。

園長先生は、事務所からすぐに出てきてくださり、どのようにして部屋の環境をかえたのか、それには、どんな意図があるかなどを夢中で話してくれました。部外者の私にそれはもう、真剣に夢中になって話してくれました。

そして、一人の保育士を捕まえると「この人、私のやり方が嫌で反発ばかりしていたのよ」なんて事まで楽しそうに話してくれました。

その保育士さんは、今まで一斉保育しか経験がなく、その園長先生に一斉保育とは、真逆の保育でやっていくことを説明された時、不満しかなかったそうです。

でも、園長先生が先頭に立って保育を引っ張り、保育士と子どもたちにやり方を伝えたことで子どもが変わり、ご自身の考えも変わったそうです。

その園長先生は、60歳位だと思いますが情熱的で明るく、パワフルにみんなを巻き込んでいました。

 

どんな保育園でもそうですが、保育にやる気を持っている、持っていないは、私が保育園に子どもを預ける立場になった時にとても重要視すると思います。

 

それを知るには、保育園の下見に行くしかない、見学をさせてもらって、園長から話を聞く事だと思います。

 

その方は、日々のちょっとしたすれ違いと書かれていましたが、ビジネスライクな保育士や保育園の雰囲気にも気づいてました。転園を決断されたのは、とても良かった、理念だとかではなく、保育園や保育士の雰囲気は、説明しづらいと思います、誰にも分ってもらえないんじゃないか、私がわがままなんじゃないかと不安になると思いますが、そこを重要視されたのは、大正解だと思います。

今、通われている保育園が良い保育園で本当に良かった。

コメント、ありがとうございました。