辞めたて保育士のほかほかブログ

もと保育士が保育の仕事・現場について語ります

3.11 保育園にいました7

目の前に両親と同じくらいの女性が・・・

 

やっとの思いで実家のそばまで来ました。

 

すると私の目の前に私の両親と同じ年位の女性が歩いていました。

足取りは、おぼつかず、フラフラしていました。

実家は、目の前、それでもその女性に声を掛けずには、

いられなかったのです。

 

なんでも蒲田から歩いて来たとのこと。

その方の住んでいるところは、私の実家から2駅先・・・

私は、自転車を取りに行き、自転車の後ろにその女性を乗せ、

送っていくことにしました。

 

私もその女性も疲れていて、私の運転はふらつき、

その女性もバランスを保って乗っていることが難しい様子。

危険を感じ自転車を止めました。

 

気が付くと渋滞は大分緩和され、車も進むようになっていました。

 

「ご家族に電話をして迎えにきてもらいましょう」と話し、

私の携帯電話をかしました。

無事、娘さんと電話がつながり、迎えに来てもらうことができました。

お礼を言われ、どうぞ家に戻ってくださいと言われましたが、

携帯電話を持っていない女性が、娘さんと会えるのか心配で一緒に

待っていました。

 

15分程待ったでしょうか、車種に目を凝らし、携帯電話で連絡をとり

無事会うことが出来ました。

 

実家に着くと父、母ともに落ち着いており、室内も物が落ちて

壊れていることもなく一安心しました。

 

母にお店に物がなかったことを話すと「うちになんでもあるわよ、

なんかしらあるから、大丈夫よ」と頼もしい。

そういえばオイルショックの事を学校で習ってきた時、

「お母さんもトイレットペーパー買いだめしたの?」ときくと

「買わない買わない、別にトイレットペーパーがなくても

死にゃしない、新聞紙でもなんでも使えばいいと思ってた」と

言っていたっけ。