3.11 保育園にいました3
自分たちの家族は・・・
大きな揺れは、収まったものの、小さな揺れが、
続いていました。
まだ着替えていない子を見る保育士、子どもを集めて
絵本を読み聞かせる保育士、おやつの準備をする保育士に
別れ、動きます。
おやつを食べるテーブルは、いつもとは違い、壁や窓から離れた
部屋の中央にいつもより、テーブルの数を減らしてセッティングしました。
いつもよりも子どもの間隔を狭くして、保育者がどの子どもの
そばにもつけるようにしました。
いつもとは、違う雰囲気に楽しそうな子もいる程。
子どもたちは、落ち着いていました。
そんな時、園長が「家族に電話をしなさい」と部屋にまわってきました。
「携帯電話は、通じないから園の電話を使って」と言われ、
しばらくみんなで譲り合いましたが、順番に電話をかけました。
私が、実家に電話を掛けると母はとても落ち着いて
「私もお父さんも大丈夫だから、〇〇(私の名)は、大丈夫なの?」
「大丈夫、〇〇(小学生の姪の名)は?〇〇は、大丈夫なの?」
「みんな大丈夫だって」
「あぁ、よかったぁ!じゃあ、仕事に戻るから」
と電話を切りました。
涙が溢れました。
3.11 保育園にいました4に続く